信州移住で家を建てる時、お金はどう考えればいいのか

信州移住で家を建てる時、お金はどう考えればいいのか

目次

借りられる金額ではなく、望む人生が続く金額で考える

こんにちは。 エルハウス/LHOUSE CEOの網倉です。

今回のテーマは、信州移住で家を建てる時、お金はどう考えればいいのかです。

東京・関西・首都圏近郊から信州へ移住して家を建てたい。

そう考えたとき、多くの方が不安に感じることがあります。

それは、お金です。

土地はいくらくらいかかるのか。建物はいくらくらいかかるのか。住宅ローンはいくらまで借りていいのか。月々の支払いはいくらなら安心なのか。移住後の仕事や収入はどうなるのか。車や冬タイヤ、暖房費、引っ越し費用まで考えると、いくら必要なのか。

これは、本当に大切な不安です。

そして、お金の話は、簡単に正解を出せるものじゃありません。

先に私の考えを言うと、今の時代は、「借りすぎは危険」とも、「借りられるだけ借りた方がいい」とも、簡単には言えません

大切なのは、いくつかのリスクと選択肢を知ったうえで、自分たちの望む人生に合うお金の使い方を選ぶことです。

昔は「借りすぎないでください」と言いやすかった

以前であれば、私はよくこう伝えていました。

銀行が貸してくれる金額いっぱいまで借りるのは危険です。月々払えるかだけじゃなく、望む人生が続くかを見てください。住宅ローンを払うために、人生の楽しみを削りすぎてはいけません。

この考え方は、今でも大切です。

銀行が貸してくれる金額と、自分たちが安心して暮らせる金額は違います。

借りられるから借りる。審査が通るから大丈夫。月々の返済額だけ見れば何とかなる。

そう考えてしまうと、家を建てた後の人生が苦しくなることがあります。

家は、建てて終わりじゃありません。

建てた後に、そこで何十年も暮らしていきます。家族との時間、子どもの教育、仕事、健康、趣味、親孝行、自分への投資──こうしたものが、家を建てた後の人生にあります。

だから、住宅ローンは、払えるかどうかだけで考えちゃいけないんです。

その支払いをしながら、望む人生が続くかどうか。

ここが大切です。

でも、今はインフレ時代です

ただ、今は少し難しい時代になっています。

昔はデフレの時代でした。金利も低く、物価もあまり上がらない時代が長く続きました。

その時代には、「銀行が貸してくれる金額いっぱいまで借りるのは危険です」と比較的言いやすかったんです。

でも、今はインフレ時代です。

金利も上がってきています。建築費も上がっています。土地や資材、職人さんの人件費、さまざまなものが上がっています。

本来なら、金利が上がれば、借りすぎに慎重になる人が増えるはずです。

ところが、インフレのスピードの方が早いと感じる人もいます。

今年2,000万円で買えるものが、来年には3,000万円、4,000万円になるかもしれない。今年借りる2,000万円は、10年後の2,000万円と同じ価値じゃないかもしれない。給料も上がっていくかもしれない。

そう考えると、「今、住宅にお金をかけておくことが、必ずしも悪いとは言えない」という見方も出てきます。

ここが、今のお金の考え方の難しいところです。

たくさん借りることが、必ずしも悪とは言い切れない

私は今でも、無理な住宅ローンはすすめません

家を建てた後に、家族の暮らしが苦しくなる。旅行にも行けない。子どもの教育費に不安が出る。趣味や健康、自己投資にお金が使えない。家を持ったのに、人生の自由度が下がってしまう。

それでは、家を建てる意味が小さくなってしまいます。

家は、目的じゃありません。望む人生を支える舞台です。

ただし、今の時代は、「たくさん借りることは悪い」とだけ言い切るのも、少し違うんじゃないかと思っています。

なぜなら、インフレの中では、お金の価値が変わるからです。

今年買えるものが、来年同じ金額で買えるとは限りません。今は高いと思ったものが、数年後に振り返ると、「あの時が一番安かった」となる可能性もあります。

未来は誰にも断定できません。

金利がさらに上がる可能性もある。収入が思ったように上がらない可能性もある。建築費がさらに上がる可能性もある。逆に、何かのタイミングで落ち着く可能性もある。

だからこそ、プロフェッショナルとして大切なのは、ひとつの正解を押し付けることじゃありません

いくつかのリスク、いくつかのパターン、いくつかの選択肢──それらをお客様に分かりやすく提示して、最後はお客様自身の望む人生から選んでいただくことだと思っています。

借りられる金額じゃなく、望む人生が続く金額

それでも、私が大切にしたい基準があります。

それは、借りられる金額じゃなく、望む人生が続く金額で考えるということです。

銀行が貸してくれる金額は、ひとつの目安です。でも、それは人生全体の答えじゃありません。

住宅ローンを払えるかどうか。月々の支払いができるかどうか。

それは大事です。

でも、それだけじゃ足りません。

その支払いをしながら、家族で笑って暮らせるか。子どもの教育費を考えられるか。健康にお金を使えるか。温泉やサウナ、旅行、趣味、学び、自己投資にお金を使えるか。親孝行や家族との体験にお金を使えるか。将来の不安に備えられるか。

ここまで含めて考える必要があります。

住宅ローンを払うために、人生の楽しみを削りすぎる。家は立派だけれど、暮らしに余白がない。家は手に入れたけれど、望む人生が小さくなってしまう。

それじゃ、少しもったいないと思うんです。

日本人は、住宅と教育費以外にお金を使うのが上手じゃないかもしれない

私は以前、家族でアメリカのボストンに1年間住んだことがあります

その経験もあって感じることがあります。

日本人は、住宅と子どもの教育費にはお金を使います。ここには、本当に真面目です。

住宅も教育費も、もちろん大切です。

でも一方で、住宅と教育費以外のところにお金を使うことは、あまり得意じゃないのかもしれません

余暇にお金を使う。家族との体験にお金を使う。自分を整える時間にお金を使う。健康にお金を使う。自己投資にお金を使う。夫婦で旅行に行く。親孝行にお金を使う。新しい学びや挑戦にお金を使う。

こうしたことに、どこか遠慮があるように感じることがあります。

でも、人生は住宅ローンだけでできているわけじゃありません。

家を建てることも大切。子どもの教育も大切。でも、その間にある日々の体験も大切なんです。

温泉に行く、家族でご飯を食べる、旅行に行く、健康を整える、学ぶ、走る、自然の中で過ごす、新しい仕事に挑戦する──それも、望む人生の一部です。

だから、家にお金をかけるときには、家以外に使いたいお金も一緒に考えてほしいんです。

信州移住では、住宅費以外にも必要なお金があります

東京・関西・首都圏近郊から信州へ移住して家を建てる場合、住宅費だけを見ていると、見落としやすいお金があります。

たとえば、です。

信州では、車が必要になることが多いです。車の購入費、維持費、ガソリン代、冬タイヤ、タイヤ交換──場合によっては、家族で複数台必要になることもあります。

冬の暮らしにもお金がかかります。暖房費、光熱費、断熱・気密を考えた家づくり、雪や凍結への備え、外まわりの工夫、水回りの凍結対策──こうしたお金が必要です。

また、二拠点生活をする場合もあります。東京や関西に生活拠点を残しながら、信州で家づくりを進める。何度も現地へ来る、宿泊する、引っ越しをする、家具や家電をそろえる。こうしたお金も必要になります。

土地が安く見えても、造成、外構、水道、道路、駐車場、庭の管理などで費用がかかる場合もあります。

広い土地は魅力的です。でも、草刈りや管理も必要になります。

信州移住の資金計画では、建物本体だけを見るんじゃなく、土地、建物、諸費用、暮らし始めてからのお金まで含めて考えることが大切です。

「総額」で見ることが大切です

家づくりでは、つい建物の価格だけを見てしまいます。

坪単価はいくらか。建物本体はいくらか。土地はいくらか。

それも大切です。

でも、本当に大切なのは、住み始めるまでに、全部でいくらかかるのかです。

土地、建物、諸費用、外構、地盤改良、水道や造成、家具、家電、引っ越し、冬への備え、車やタイヤ、移住後の暮らし始めの余白──こうしたものを含めて考える必要があります。

建物だけ安く見えても、後から追加費用が重なることがあります。逆に、最初は高く見えても、総額で見ると安心できる計画もあります。

エルハウスが大切にしてきたのは、創業以来、できるだけ分かりやすく、住めるまでの総額で考えることです。

家づくりのお金は、見えにくいところで不安になります。

だからこそ、最初から総額で考える。これは、本当に大事なことだと思っています。

お金をかける家、余白を残す家、どちらが正しいわけじゃない

エルハウスには、いくつかの家づくりの考え方があります。

たとえば、**Curect(キュレクト)**のように、家の箱にお金をかけすぎず、こだわるべきところにこだわって、こだわらなくていいところは手放すという考え方があります。

浮いたお金を、資産形成や暮らし、家族の体験、自己投資に回す。

これは、ひとつの本当に大切な考え方です。

一方で、サイエンスホームは、ひのき、真壁づくり、外張り断熱、メーターモジュールなど、木の家としての価値にお金をかける選択肢です。

木の香り、柱や梁の存在感、ひのきの床、吹き抜け、空間の広がり、木の経年変化──そこに価値を感じる人にとっては、そこにお金をかける意味があります。

どちらが正しいということじゃありません。

家にお金をかけすぎない方がいい人もいる。木の家の価値にお金をかけたい人もいる。土地にお金をかけたい人もいる。家よりも、家族旅行や教育、自己投資にお金を残したい人もいる。

大切なのは、自分たちの望む人生には、どのお金の使い方が合うのかです。

資産形成できる家とは、単に高く売れる家だけじゃない

資産形成できる家という言葉があります。

この言葉を聞くと、将来高く売れる家を想像する方もいるかもしれません。

将来売れるか、貸せるか、土地の価値がどうかという視点は、もちろん大切です。

ただ、私は、資産形成できる家を、お金だけで考えなくてもいいと思っています。

家計が破綻しない家。光熱費が抑えられる家。メンテナンスしやすい家。将来の暮らしに対応しやすい家。家族の時間が増える家。健康を支える家。仕事や学びにも使える家。暮らしに余白を残せる家。

これらも、広い意味では資産だと思っています。

お金の資産。時間の資産。健康の資産。家族関係の資産。仕事の可能性という資産。心が整うという資産

家は、単に売却価格だけで価値が決まるものじゃありません。

住み続けることで、人生の土台になる

そういう意味でも、家は資産になり得ると思っています。

住宅ローンは、人生を縛るものじゃなく、支えるものであってほしい

住宅ローンという言葉には、少し重さがあります。

何十年も払い続ける。毎月決まった金額を返す。大きな責任を負う。

そう考えると、不安になるのは自然です。

でも、私は住宅ローンを、人生を縛るものにはしたくないんです。

住宅ローンは、望む人生を支えるための設計であってほしいと思っています。

家を持つことで、安心して暮らせる。家族の時間が増える。仕事の仕方が変わる。自然の中で暮らせる。冬も暖かく過ごせる。心が整う。将来への土台ができる。

そういう暮らしを支えるための住宅ローンであってほしいんです。

逆に、ローンのために人生が小さくなるなら、立ち止まって考える必要があります。

毎月の支払いが苦しい。家族で楽しむ余裕がない。自己投資できない。健康にお金を使えない。旅行にも行けない。挑戦する余白がない。

それじゃ、望む人生から離れてしまうかもしれません。

だから、お金の計画は慎重に。でも、必要以上に怖がりすぎず。

自分たちに合うバランスを見つけることが大切です。

いくつかのリスクとパターンを一緒に考える

今の時代、お金の正解はひとつじゃありません。

インフレがあります。金利上昇があります。建築費の上昇があります。収入の変化があります。AI時代の働き方の変化もあります。信州移住後の暮らしの変化もあります。

だからこそ、ひとつの答えを押し付けるんじゃなく、いくつかのパターンで考える必要があります。

今、少し多めに住宅へ投資するパターン。家にかけるお金を抑え、暮らしや資産形成に余白を残すパターン。土地を重視するパターン。建物の性能や素材を重視するパターン。月々の支払いを抑え、仕事や家族時間の自由度を高めるパターン。将来売る、貸す、住み替える可能性も考えるパターン。

どれが正しいかじゃありません。

どれが、自分たちの望む人生に合うかです。

私たちプロフェッショナルの役割は、「これが正解です」と決めつけることじゃありません。

リスクを伝えること。選択肢を見せること。総額を整理すること。将来の可能性も考えること。そして、お客様が納得して選べる状態をつくること

そこにあると思っています。

お金の相談は、完璧な資料がなくても大丈夫です

お金の相談をするときは、完璧な資料を用意しなくて大丈夫です。

収入や貯蓄、今の家賃、ローンの有無などが分かると、より具体的に話せます。

でも、最初からきれいに整理されていなくても大丈夫。

今の家賃。毎月安心して払える金額。将来不安に感じていること。家以外にお金を使いたいこと。教育費、車、旅行、趣味、健康、自己投資、親孝行、二拠点生活、引っ越し費用、移住後の仕事や収入への不安。

そうした話を、そのまま持ってきてください

住宅ローンの話は、数字だけの話じゃありません。

これからの人生で、何にお金を使いたいのかを一緒に整理する時間です。

家族で話すときも、数字だけにしないでください

家族でお金の話をするときも、数字だけにしないでほしいと思っています。

いくら借りるか。月々いくら払うか。頭金をいくら入れるか。

それも大切です。

でも、その前に、家族で話してほしいことがあります。

家にお金をかけたいのか。土地にお金をかけたいのか。暮らしに余白を残したいのか。子どもの教育費を優先したいのか。旅行や体験を大切にしたいのか。健康や運動、温泉やサウナ、自分を整える時間にお金を使いたいのか。親孝行や自己投資も大切にしたいのか。仕事を減らして、家族時間を増やしたいのか。

この話をしないまま、住宅ローンの数字だけを決めてしまうと、あとから苦しくなることがあります。

お金の話は、人生の優先順位の話です。

だから、家族で話すときも、「いくら借りるか」だけじゃなく、「何にお金を使いたい人生なのか」を話してみてください。

お金の話は、遠慮せずにしてほしい

家づくりで、お金の話は本当に大切です。

でも、少し話しにくいテーマでもあります。

いくら借りられるのか。いくら払えるのか。本当はいくらまでが安心なのか。教育費が不安。老後が不安。移住後の収入が不安。二拠点生活の費用が不安。車の費用が不安。冬の光熱費が不安。

こうしたことは、遠慮せずに話していただきたいんです。

お金の不安は、隠していても小さくなりません。 言葉にすると、整理できます。

土地と建物のことは、奥寺立佳さんに聞いてください。暮らしの不安や家族の気持ちは、岩谷咲奈さんに話してください。土地や移住のことは、エル不動産や移住サポートセンターとも一緒に考えられます。資金計画についても、チームで整理していきます。

お金の話は、夢を壊すものじゃありません。 望む人生を現実に近づけるための、大切な話です。

家に人生を合わせるんじゃなく、望む人生に家を合わせる

信州移住で家を建てるとき、お金はどう考えればいいのか。

私の答えは、家に人生を合わせるんじゃなく、望む人生に家を合わせるということです。

インフレの時代です。金利も上がってきています。建築費も上がっています。今年買えるものが、来年同じ価格で買えるとは限りません。

だから、住宅にお金をかけることが悪いとは言い切れません。

一方で、借りられる金額いっぱいまで借りればよいとも言えません。

大切なのは、自分たちの望む人生です。

家族との時間、仕事、健康、教育、趣味、温泉、旅行、自己投資、親孝行、地域とのつながり、老後の安心、冬の暮らし、夏の暑さ、車のある生活──そのすべてを含めて、家づくりのお金を考えてほしいんです。

家は、目的じゃありません。望む人生を支える舞台です。

借りられる金額じゃなく、望む人生が続く金額で考える。

そのうえで、今のインフレ時代にどう判断するか。家にどこまでお金をかけるか。暮らしにどれだけ余白を残すか。どのリスクを受け入れ、どの安心を優先するか。

お金の計画は、我慢するためのものじゃありません。望む人生を、現実の中で続けていくための設計図です。

そこを一緒に考えていけたらと思っています。

信州での家づくりが、住宅ローンに縛られる時間じゃなく、望む人生を生きるための選択になるように。

私たちも、誠実に向き合っていきたいと思います。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次