50代・60代の信州移住は、人生後半の問い直しです
あなたは、これから何のために生きますか
こんにちは。 エルハウス/LHOUSE CEOの網倉です。
今回のテーマは、50代・60代の信州移住です。
東京・関西・首都圏近郊で暮らしてきた方が、50代・60代になり、ふと信州移住を考える。
八ヶ岳の近くで暮らしたい。諏訪、茅野、原村、富士見、伊那あたりで、自然を感じながら暮らしたい。都市部の忙しさから少し距離を置きたい。山を見ながら朝を迎えたい。温泉に入り、散歩をし、静かな時間を取り戻したい。
そう考える方は少なくないと思います。
ただ、50代・60代からの信州移住は、単なる住み替えじゃありません。
私は、人生後半の問い直しだと思っています。
どこに住むか、どんな家を建てるか、土地を買うか、賃貸で試すか、二拠点生活にするか──それらも大切です。
でも、その前に考えてほしいことがあります。
あなたは、これから何のために生きますか。 あなたにとって、これからの望む人生とは何ですか。
ここから、信州移住を考えてほしいんです。
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50代・60代は、人生が一度静かになる時期かもしれません
50代・60代になると、人生の景色が少し変わってきます。
子どもが巣立つ。親の介護が一段落する。仕事の第一線から、少し距離が出てくる。住宅ローンの先が見えてくる。自分の体力や健康を、以前より意識するようになる。
人によって状況は違います。まだ子育ての真っ最中の方もいるし、親の介護がこれからの方もいる。仕事をさらに広げていく方もいるし、会社や地域で、ますます大きな役割を担う方もいます。
それでも、どこかでふと立ち止まる瞬間があると思うんです。
これまで、自分は何のために走ってきたのか。これからの10年、20年を、何に使いたいのか。誰と過ごしたいのか。どこで朝を迎えたいのか。どんな体で、どんな心で生きていきたいのか。
若い頃は、考える暇もなかったかもしれません。
仕事、子育て、住宅ローン、親のこと、会社での役割、家族の生活──やらなきゃいけないことが、たくさんありました。
それは、本当に尊い時間です。
でも、人生後半には、少し違う問いが始まります。
これからは、何のために生きるのか。
信州移住は、その問いと向き合うきっかけになると思っています。
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便利かどうかより先に、何のために生きるのか
信州移住を考えると、多くの方が現実的な不安を感じます。
病院は近いのか。買い物は便利か。冬の寒さは大丈夫か。車がないと生活できないのか。雪道を運転できるのか。地域になじめるのか。孤独にならないか。将来、運転できなくなったらどうするのか。
これは、すべて大切な不安です。軽く見ちゃいけません。
50代・60代からの移住では、病院への距離も、買い物のしやすさも、冬の暮らしも、地域との距離感も、孤独にならない工夫も、本当に大切です。
でも、私はその前に、もうひとつ問いを置きたいんです。
あなたは、何のために信州へ移住したいんですか。
便利だからでしょうか。不便を避けるためでしょうか。安い土地を買うためでしょうか。家を建てるためでしょうか。
それも理由の一部かもしれません。
でも、本当はもっと奥にあるんじゃないでしょうか。
自然の中で、心を整えたい。山を見て、自分に戻りたい。夫婦で歩く時間を増やしたい。ひとりで静かに過ごす時間がほしい。温泉やサウナで体を整えたい。都市部の便利さより、朝の空気を選びたい。残りの人生を、誰かの期待じゃなく、自分の意思で生きたい。
もし、そこに本当の願いがあるなら、病院や買い物や冬の不安は、移住をやめる理由じゃなく、ひとつずつ整理する課題になります。
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望む人生が明確なら、現実の課題は整理できます
私は、現実を見ない移住はおすすめしません。
信州の冬は、軽く見ない方がいい。車社会も、事前に知っておいた方がいい。病院や買い物の距離も、確認した方がいい。草刈りや雪かき、家の管理も考えた方がいい。将来、運転できなくなったときのことも、考えておいた方がいいです。
でも、現実の課題があるからといって、すぐに夢をあきらめる必要はありません。
大切なのは、順番です。
まず、望む人生を考える。 そのうえで、現実の課題を整理する。
病院への距離が不安なら、どの地域なら安心できるのかを調べればいい。買い物が不安なら、日常の動線を確認すればいい。冬が不安なら、一冬体験してみればいい。地域との距離感が不安なら、何度か通って空気を感じればいい。孤独が不安なら、どんな人とつながりたいのかを考えればいい。家の管理が不安なら、管理しやすい土地や家を選べばいい。
現実は、敵じゃありません。
望む人生を地に足のついたものにするための材料です。
不安も、敵じゃありません。
本当に大切にしたいものを教えてくれるサインです。
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50代・60代の家づくりは、広さより「暮らし方」が大事になる
50代・60代から家を考えるとき、若い頃とは見るポイントが変わってきます。
大きな家が必要なのか。たくさんの部屋が必要なのか。豪華な設備が必要なのか。大きな庭が必要なのか。
人によって答えは違います。
でも、私は50代・60代の家づくりでは、広さや豪華さよりも、どう暮らしたいかが大事になると思っています。
朝、どこでコーヒーを飲みたいのか。夫婦でどんな距離感で過ごしたいのか。ひとりの時間をどこで整えたいのか。趣味や仕事を続ける場所は必要か。平屋がよいのか、階段があってもよいのか。掃除や管理が負担にならないか。冬でも暖かく過ごせるか。将来、体力が落ちても暮らしやすいか。
子ども部屋中心の家じゃなく、これからの自分たちの時間を支える家。
人に見せる家じゃなく、自分が整う家。
そういう視点が大切になると思います。
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手放すことも、望む人生の一部です
信州移住を考えるとき、多くの人は「何を得られるか」を考えます。
山の景色、広い土地、静かな暮らし、温泉、空気のきれいさ、自然の近さ、木の家、庭のある暮らし──それは大切です。
でも、同じくらい大切なのは、何を手放すかです。
満員電車を手放す。都市部の便利さを少し手放す。夜遅くまで何でも揃う暮らしを手放す。人の目を気にする暮らしを手放す。肩書きで自分を保つ生き方を手放す。忙しさで自分をごまかす時間を手放す。誰かの期待に合わせ続ける人生を手放す。
望む人生は、何かを足すだけじゃ手に入りません。
時には、手放すことで見えてくるものがあります。
50代・60代の信州移住は、人生を小さくすることじゃありません。
むしろ、これからの人生に本当に必要なものを選び直すことだと思っています。
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余生じゃなく、人生後半の本番です
50代・60代というと、「余生」という言葉を思い浮かべる方もいるかもしれません。
私は、この言葉があまり好きじゃありません。
人生の後半であることは事実です。若い頃と同じ体力じゃないかもしれません。健康に気を配る必要もあります。無理がきかないことも増えてきます。
でも、だからといって、人生を小さくまとめる必要はないんです。
50代・60代からの信州移住は、余生じゃなく、人生後半の本番かもしれません。
これまで、人のために使ってきた時間。家族のために使ってきた時間。会社のために使ってきた時間。責任を果たすために使ってきた時間。
そのすべては尊い時間です。
そして、これからの時間も同じように尊い。
これからは、自分が本当に大切にしたい時間を、少しずつ取り戻してもいいんだと思います。
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体力があるうちにしかできない体験があります
お金の話をすると、老後のために貯めることは大切です。これは間違いありません。
でも、お金は目的じゃありません。 お金は、望む人生を生きるための手段です。
体力があるうちにしかできない体験があります。夫婦で歩けるうちに行きたい場所があります。山道を歩けるうちに見たい景色があります。親が元気なうちにできる親孝行があります。子どもや孫と一緒に過ごせる限られた時間があります。自分の足で温泉に行けるうちに感じたい幸せがあります。
ただ貯めるだけじゃなく、いつ、誰と、何に使うのか。
ここを考えることも、人生後半では本当に大切です。
信州移住は、お金の使い方を考えるきっかけにもなります。
家にどこまでお金をかけるのか。暮らしにどれだけ余白を残すのか。旅行や健康、体験や学びにどれだけ使うのか。子どもに残すお金と、自分が生きている間に使うお金をどう考えるのか。
お金も、家も、移住も、目的じゃありません。 望む人生を生きるための手段です。
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孤独にならない工夫も、望む人生の一部です
50代・60代からの移住で、孤独の不安を感じる方もいると思います。
知り合いがいない。地域になじめるか分からない。夫婦だけの時間が増える。ひとりの時間が増える。子どもや友人と離れる。
これは、本当に自然な不安です。
そして、この不安も大切にしてほしいと思っています。
孤独にならないためには、工夫が必要です。
地域の人と少しずつつながる。趣味の場を持つ。温泉や散歩、ランニングなど、外に出る習慣をつくる。仕事を少し残す。ボランティアや地域活動に関わる。オンラインで家族や友人とつながる。ときどき東京や関西に戻る。二拠点生活から始める。
孤独を完全になくすことはできないかもしれません。
でも、孤独を恐れて何も選ばないんじゃなく、孤独にならない工夫をしながら望む人生を選ぶことはできます。
ここでも大切なのは、現実を見たうえで、どう生きたいかを決めることです。
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信州移住は、逃げじゃなく選択にできる
都市部の暮らしが疲れた。人の多さに疲れた。通勤に疲れた。仕事の役割に疲れた。家族の責任に疲れた。
そういう気持ちから、信州移住を考えることもあると思います。
それも悪いことじゃありません。
人は疲れることがあります。離れたいと思うこともあります。今の場所から距離を置きたいと思うこともあります。
ただ、信州移住を「逃げ」だけにしない方がいいと思っています。
何から離れたいのか。 そして、何に向かいたいのか。
この両方を考える。
満員電車から離れたい。では、その代わりに何を増やしたいのか。 都市部の便利さから離れたい。では、その代わりに何を大切にしたいのか。 今の人間関係から距離を置きたい。では、これからどんな人とつながりたいのか。
逃げることが悪いんじゃありません。
でも、離れた先に望む人生があるかどうか。
そこを考えることで、信州移住は逃げじゃなく、主体的な選択になります。
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相談するときに、答えが出ていなくて大丈夫です
50代・60代から信州移住を考えるとき、最初から答えが出ていなくて大丈夫です。
土地が決まっていなくてもいい。家を建てるか、賃貸か決まっていなくてもいい。完全移住か、二拠点生活か決まっていなくてもいい。夫婦の意見が違っていてもいい。お金の不安があってもいい。冬が怖くてもいい。病院や地域のことが不安でもいい。
その状態で大丈夫です。
むしろ、その迷いの中に、大切な本音があります。
迷っているということは、まだ人生をあきらめていないということです。
土地や建物、性能、冬の暮らしについては、奥寺立佳さんに聞いてください。 暮らし方や移住への不安は、岩谷咲奈さんに話してください。 土地や不動産、移住、空き家、仕事、エネルギーなども、必要に応じてチームエルハウスで一緒に整理できます。
私たちは、ただ家を売りたいんじゃありません。
その方にとって、信州移住が本当に望む人生につながるのか。
そこから一緒に考えたいと思っています。
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最後に、もう一度問いかけます
50代・60代の信州移住は、人生後半の問い直しです。
便利かどうか、安いかどうか、土地が広いかどうか、病院が近いかどうか、冬が大丈夫かどうか──それらは大切です。
でも、その前に問いかけたいことがあります。
あなたは、これから何のために生きますか。
これからの10年、20年を、何に使いたいですか。誰と過ごしたいですか。どこで朝を迎えたいですか。どんな体で、どんな心で生きていたいですか。何を手放し、何を増やしたいですか。
そして、いちばん大切な問い。 何を体験しないまま人生を終えると、後悔しそうですか。
その問いに向き合った先に、信州移住という選択があるなら。
病院の距離も、冬の寒さも、地域との距離感も、孤独にならない工夫も、ひとつずつ一緒に整理していけばいいと思っています。
信州移住は、人生を小さくまとめるためのものじゃありません。 望む人生を、もう一度選び直すためのもの。
50代・60代からでも、人生はまだ変えられます。 これからの時間を、どう使うかは、自分で選ぶことができます。
その選択を、私たちも一緒に支えていきたいと思っています。



