信州移住の土地選びは、価格と広さだけで決めないでほしい

信州移住の土地選びは、価格と広さだけで決めないでほしい

目次

日当たり・風・雪・駐車場・玄関動線まで見る家づくり

こんにちは。 エルハウス/LHOUSE CEOの網倉です。

今回のテーマは、信州移住の土地選びは、価格と広さだけで決めないでほしいです。

信州で家を建てたい。諏訪、茅野、原村、富士見、伊那あたりで暮らしたい。東京や関西から移住して、自然の近くで家を建てたい。

そう考えるとき、多くの方が最初に見るのは、土地情報だと思います。

土地の広さ、価格、場所、駅や学校までの距離、スーパーや病院までの距離、写真で見た雰囲気、地図上の位置、眺望、土地の形。

どれも大切です。

でも、信州で土地を選ぶときには、もう少し暮らしに近いところまで見てほしいと思っています。

その土地で、冬の朝をどう迎えるのか。夏の夕方に風は抜けるのか。雪の日に車は出しやすいのか。玄関まで歩きやすいのか。日差しはどう入るのか。隣の家との距離感はどうか。家族がその土地で、どんな顔で暮らせそうか

土地は、ただの不動産じゃありません。 これからの人生の時間を過ごす、暮らしの舞台です。

だから私は、信州移住の土地選びでは、価格と広さだけで決めないでほしいと思っています。

土地は、図面だけじゃ分かりません

土地を見るとき、最初はどうしても図面や地図を見ます。

何坪あるのか、どんな形なのか、道路はどちらについているのか、方角はどうか、用途地域はどうか、建ぺい率や容積率はどうか、価格はいくらか。

これは、もちろん必要です。

土地をロジックで確認するためには、図面や資料を見ることは欠かせません。

ただし、図面だけじゃ分からないことがあります。

実際に立ったときの空気感。隣地との距離。道路からの見え方。車の入りやすさ。日差しの入り方。風の抜け方。雪が積もったときの動線。買い物帰りに荷物を持って玄関まで歩く感覚。朝、外に出るときの気持ちよさ。

こうしたことは、図面だけじゃ分かりません。

だから、信州の土地選びでは、机上で見ることと、現地で感じることの両方が大切です。

池原さんの「実際の土地で配置を見る」という視点

エルハウスの池原さんは、図面だけじゃなく、実際の土地で建物の配置を確認することの大切さを書いていました。

私は、この視点が本当に大事だと思っています。

図面上では、建物はきれいに収まります。駐車場も描けます。玄関も描けます。庭も描けます。窓も描けます。設備の位置も描けます。

でも、実際の土地に立つと、感じ方が変わります

隣の建物が思ったより近い。道路からの視線が気になる。車を停めると玄関まで少し歩きにくい。冬に雪が積もったとき、ここは大変そうだ。この方向に窓を取ると、朝の光が入りそうだ。この場所に室外機を置くと、将来のメンテナンスがしにくそうだ。

こういうことは、現地で見えてくることがあります。

信州の家づくりでは、土地そのものだけじゃなく、その土地の上で、どんな家の配置にするかが本当に大切です。

日当たりは、冬と夏で意味が変わります

信州で土地を見るとき、日当たりは本当に大切です。

特に冬の日差しは、暮らしに大きく関わります。

冬の朝、家の中に光が入る。日中、リビングが明るくなる。洗濯物が乾きやすい。雪や凍結が少しでも溶けやすい。気持ちが前向きになる。

冬の日差しは、家族の暮らしを助けてくれます。

一方で、夏の日差しは、入りすぎると暑さにつながります

特に西日が強い土地では、夕方の暑さが厳しくなることがあります。窓の取り方、庇、軒、植栽、カーテンやブラインドの考え方も大切になります。

つまり、日当たりは、「良ければ良い」という単純な話じゃありません。

冬には取り入れたい。夏には遮りたい。朝の光は気持ちいい。西日は工夫が必要なこともある。

土地を見るときには、季節ごとの日差しを想像してほしいんです。

風の通り道は、土地と配置で変わります

信州も、最近は夏が暑くなっています。

だからこそ、風の通り道も大切です。

風は、土地や周辺環境によって変わります。

山からの風、谷を抜ける風、道路に沿って流れる風、隣家や建物で止まる風、窓の位置で抜ける風、家の配置で入りにくくなる風。

これは、図面だけじゃ分かりにくい部分です。

実際に土地に立ってみると、「ここは風が抜けるな」「ここは少しこもる感じがするな」と感じることがあります。

いつも同じ風が吹くわけじゃありません。季節や時間帯によっても変わります。

それでも、風の抜け方を考えることは、信州の家づくりでは本当に大切です。

夏の夕方に窓を開けたとき、家の中に風が流れるか。朝の涼しい空気を取り込めるか。熱がこもりにくいか。木の家なら、木の香りと風がどう混ざるか。

風の通り道は、暮らしの気持ちよさにつながります。

雪の日の動線を想像してほしい

信州で土地を見るとき、雪の日のことも考えてほしいです。

晴れた日に土地を見ると、本当によく見えます。

空が広い、山がきれい、道路も歩きやすい、駐車場も使いやすそう、玄関までの動線も気にならない。

でも、冬になると景色が変わります。

雪が積もる。道路が凍る。朝、車の雪を落とす。玄関前を雪かきする。買い物の荷物を持って歩く。子どもが学校へ行く。高齢になったとき、玄関までの段差や距離が気になる。

土地を見るときには、晴れた日だけじゃなく、雪の日の暮らしも想像してほしいんです。

駐車場から玄関まで、無理なく歩けるか。雪かきの場所はあるか。道路に出やすいか。日陰で凍りやすい場所はないか。屋根から落ちる雪のことを考える必要はないか。

雪の日の動線は、日々の機嫌に関わります。

駐車場から玄関までの距離は、暮らしの負担になることがあります

土地を見るとき、意外と見落としやすいのが、駐車場から玄関までの距離です。

信州は車社会です。

買い物も車。通勤も車。子どもの送迎も車。病院も車。冬の移動も車。

だから、駐車場と玄関の関係は本当に大切です。

車を停めて、荷物を持って玄関まで行く。雨の日に傘をさして歩く。雪の日に足元を気にしながら歩く。子どもを抱っこして歩く。高齢になったときに歩く。灯油や重い荷物を運ぶ。

この動線が長すぎたり、段差が多かったり、雪がたまりやすかったりすると、毎日の小さな負担になります。

土地を見るときには、駐車場が何台取れるかだけじゃなく、駐車場から玄関まで、暮らしやすいかまで見てほしいと思います。

玄関の向きは、日常の気分にも関わります

玄関は、家族が毎日出入りする場所です。

朝、出かける場所。夕方、帰ってくる場所。お客様を迎える場所。荷物を運び込む場所。冬に靴を履く場所。子どもがランドセルを背負う場所。

玄関の向きや位置は、暮らしの気分に関わります

朝、明るい玄関から出られるのか。道路から丸見えになりすぎないか。雪の日に使いやすいか。駐車場から近いか。風が強く吹き込まないか。家族が帰ってきたとき、ほっとできるか

玄関は、家の顔であり、暮らしの入口です。

土地を見るときには、「この土地に家を建てたら、玄関はどこになりそうか」を想像してみてほしいです。

景色の良さだけで決めない方がいい

信州の土地には、景色の良い土地があります。

山が見える、空が広い、田畑が見える、遠くに八ヶ岳が見える、夕焼けがきれい、星がよく見えそう。

これは、本当に魅力的です。

景色に惹かれて移住を考える方も多いと思います。

私も、その気持ちはよく分かります。

ただ、景色の良さだけで土地を決めない方がいいと思っています。

景色が良い場所は、風が強いこともあります。標高が高く、冬が厳しいこともあります。買い物や病院まで距離があることもあります。道路の凍結や雪の影響を受けやすいこともあります。車がないと生活しにくいこともあります。

それでもその景色を選ぶ方もいます。それは素晴らしい選択です。

大切なのは、景色の良さと日常の暮らしの両方を見たうえで選ぶことです。

価格の安さには、理由があることがあります

土地を探していると、価格の安い土地に出会うことがあります。

予算を考えると、安い土地は魅力的です。

家にお金をかけすぎず、暮らしの余白を残すという意味でも、土地の価格は大切です。

ただし、価格の安さには理由があることもあります。

道路が狭い。造成費がかかる。上下水道の引き込みが必要。日当たりに課題がある。高低差がある。雪や凍結の影響を受けやすい。買い物や病院まで距離がある。建築費が上がりやすい条件がある。

土地代が安くても、後から別の費用がかかることがあります。

だから、土地は価格だけで見ない方がいいです。

土地代、造成費、外構費、上下水道、建物配置、駐車場、雪対策、暮らしやすさ──全部を合わせて見る必要があります。

土地選びは、ロジックで調べ、最後はインスピレーションで決める

私は、土地選びについて、よくこう話しています。

まずはロジックで調べる。最後はインスピレーションで決める。

土地を感覚だけで決めるのは危険です。

日当たり、道路、水道、排水、地盤、近隣環境、冬の雪や凍結、買い物や病院への距離、学校や通勤の動線、将来売れるか貸せるか──こうしたことは、冷静に調べた方がいいです。

でも、全部を確認したあと、最後の最後に残るものがあります。

この土地を他の人に住まわれたら悲しいか。 この場所で朝を迎える自分を想像できるか。 死ぬとき、この場所に住まなかったことを後悔しそうか。

その感覚も、大切にしていいと思っています。

ロジックでリスクを見て、最後はインスピレーションで決める。

信州の土地選びには、この両方が必要です。

その土地で、どんな朝を迎えたいですか

土地を選ぶとき、私は読者の方に問いかけたいことがあります。

その土地で、どんな朝を迎えたいですか。

冬の朝、どんな光が入ってほしいですか。夏の朝、どんな風を感じたいですか。子どもは、どんな道を通って学校へ行きますか。買い物から帰ってきたとき、荷物を持って玄関まで歩く自分を想像できますか。雪の日に、車を出す自分を想像できますか。夕方、窓からどんな景色を見たいですか。

そして、いちばん大切な問い。 その土地で、家族はご機嫌に暮らせそうですか。

土地は、数字と条件だけで選ぶものじゃありません。

その土地で、どんな日常が増えるのか。

そこまで見てほしいんです。

土地は、望む人生を支える舞台です

家づくりでは、どうしても建物に目が向きます。

間取り、外観、性能、価格、収納、デザイン、素材。

建物は、もちろん大切です。

でも、建物は土地の上に建ちます

どんなに良い家でも、土地との相性が悪いと、暮らしにくくなることがあります。

反対に、土地と建物の相性が良いと、暮らしが自然に整いやすくなります。

朝の光、風の抜け方、駐車場から玄関までの動線、庭の使い方、雪の日の動きやすさ、家族が集まる場所から見える景色。

土地は、望む人生を支える舞台です。

だから、土地を選ぶときには、「ここに建てられるか」だけじゃなく、「ここで望む人生を暮らせるか」まで見てほしいと思っています。

土地探しの実務は、別の場所で詳しく書いています

なお、土地探しそのものの進め方については、私自身もnoteで、**「信州土地選び3つの法則」**というマガジンにまとめています。

広告に出ている土地の見方、不動産屋さんとの関係づくり、価格交渉、遠方からの土地探し、LINEやメールを使った土地交渉、土地を見つける前に整えておきたい考え方。

そうした実務寄りの話は、そちらで詳しく書いています。

この記事では、その前提として、土地を「物件情報」じゃなく「暮らしの舞台」として見てほしい、という話をしました。

土地探しは、情報戦でもあります。 でも同時に、人生の選択でもあります。

最後に、信州で土地を探している方へ

信州で家を建てるなら、土地の見方で暮らしが変わります

広さ、価格、場所、景色、駅や学校までの距離──これらは大切です。

でも、それだけじゃ足りません。

日当たり、風の通り道、雪の日の動線、駐車場から玄関までの距離、玄関の向き、夏の西日、冬の凍結、買い物や病院への距離、隣地との関係。

そして何より、その土地で一年を通して、家族がどう暮らすか

ここまで見てほしいんです。

土地は、ただの不動産じゃありません。 あなたの望む人生を支える舞台です。

図面だけじゃなく、現地で感じる。 条件だけじゃなく、暮らしを想像する。 ロジックで調べ、最後はインスピレーションも大切にする。

その土地で、どんな朝を迎えたいのか。どんな冬を越えたいのか。その土地は、あなたの望む人生を支えてくれそうか

そこから、信州の土地選びを考えてほしいと思っています。

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