信州で木の家を建てるなら、冬の暖かさをどう考えるか

信州で木の家を建てるなら、冬の暖かさをどう考えるか

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断熱性能だけじゃなく、家族の朝の機嫌まで見てほしい

こんにちは。 エルハウス/LHOUSE CEOの網倉です。

今回のテーマは、信州で木の家を建てるなら、冬の暖かさをどう考えるかです。

サイエンスホームのような木の家を考えるとき、多くの方は、まず木の雰囲気に惹かれます。

ひのきの香り、柱や梁のある空間、真壁づくり、木に囲まれる安心感、経年変化を楽しむ暮らし──それは、本当に大切な魅力です。

でも、信州で木の家を建てるなら、木の雰囲気だけで決めない方がいいと思っています。

信州には冬があります。

諏訪、茅野、原村、富士見、伊那あたりで暮らすなら、冬の寒さを軽く見ない方がいいです。

木のぬくもりは大切です。 でも、木のぬくもりだけで冬を越すわけじゃありません

断熱、気密、窓、日当たり、暖房、玄関の動線、脱衣所の寒さ、駐車場から家に入るまでの距離、雪や凍結の日の暮らし方──ここまで含めて、冬の暖かさを考えてほしいんです。

そして、私が本当に見てほしいのは、数字だけじゃありません

冬の朝、家族がどんな顔で起きられるか。

そこまで見てほしいと思っています。

信州の冬は、木の雰囲気だけじゃ支えられない

木の家には、あたたかい印象があります。木の色、木の香り、木の肌ざわり、柱や梁の安心感──見た目にも、感覚としても、木はあたたかさを感じさせてくれます。

ただし、信州の冬に必要な暖かさは、雰囲気だけじゃ足りません

朝、布団から出るとき。洗面所で顔を洗うとき。脱衣所で服を脱ぐとき。トイレに行くとき。玄関から外に出るとき。子どもが学校へ行く支度をするとき。家族が仕事へ向かうとき。

冬の家は、毎日の動きに関わります。

家が寒いと、朝の動き出しが重くなります。

寒いから起きたくない」「寒いから着替えたくない」「寒いから動きたくない」──こういう小さなストレスが、毎日積み重なります。

だから、信州で木の家を建てるなら、木の見た目だけじゃなく、冬の体感まで見てほしいんです。

一般的には、断熱・気密・窓性能が大切だと言われます

信州の家づくりでは、よく言われることがあります。

断熱性能が大切。気密性能が大切。窓の性能が大切。日射取得が大切。暖房効率が大切。光熱費を考えましょう。ヒートショックに気をつけましょう。

これは、すべて大切です。

ここを軽く見ちゃいけません。

いくら木の雰囲気が良くても、家の中が寒ければ、暮らしはつらくなります。いくらデザインが良くても、冬の朝が苦しければ、毎日の機嫌に影響します。いくら広いリビングがあっても、脱衣所や廊下が寒ければ、体に負担がかかります。

だから、断熱・気密・窓・暖房計画は、必ず確認した方がいいです。

ここは、奥寺立佳さんにしっかり聞いてほしいところです。

ただ、私はこの記事で、それだけを言いたいわけじゃありません。

断熱性能は大切です。 でも、断熱性能は目的じゃありません。 断熱性能は、家族がご機嫌に暮らすための土台です。

暖かい家は、温度が高い家だけじゃありません

暖かい家」というと、室温をイメージする方が多いと思います。

何度あるか。どのくらい光熱費がかかるか。暖房を何台使うか。どの断熱材を使うか。窓の性能はどうか。

それは大切です。

でも、暖かい家とは、温度が高い家だけじゃないと思っています。

朝、布団から自然に出られる家。子どもが機嫌よく学校へ行ける家。家族が着替えるときに身構えなくていい家。脱衣所で寒さに耐えなくていい家。帰ってきたとき、体だけじゃなく心もゆるむ家。冬でも、家族の会話がぎすぎすしにくい家。

こういう家も、暖かい家だと思います。

寒さは、体だけに影響するわけじゃありません。

寒いと、心も縮こまります。寒いと、動き出しが遅くなります。寒いと、家族の機嫌にも影響します

だから私は、冬の暖かさを考えるとき、家族の朝の機嫌まで見てほしいと思っています。

池原さんの「家はベースキャンプ」という視点

エルハウスの池原さんは、家づくりを登山のベースキャンプにたとえていました。

私は、この視点が本当に良いと思っています。

山に登るとき、ベースキャンプが整っていなければ、安心して登ることはできません。

装備が足りない。休む場所が寒い。体を回復できない。安心して眠れない。

そういう状態では、山に向かう力は湧きにくいんです。

信州の暮らしも、少し似ています。

信州は美しい場所です。山がある、空気が澄んでいる、星がきれい、温泉がある、自然が近い、季節の変化が豊か──でも同時に、冬の厳しさもあります。

だからこそ、家は、信州で望む人生を生きるためのベースキャンプであってほしいんです。

ただ眠る場所じゃありません。ただ雨風をしのぐ箱でもありません。

家族が体を整える場所。心を戻す場所。明日また動き出すための場所。

そう考えると、断熱・気密・窓・暖房計画は、単なる性能の話じゃありません。

望む人生を支えるための基本装備なんです。

冬の朝の機嫌は、家の性能とつながっています

冬の朝、家族の機嫌は家の性能とつながっています

朝起きた瞬間、部屋が寒い。布団から出るのがつらい。洗面所が寒い。脱衣所が寒い。足元が冷たい。玄関が冷え込んでいる。窓際が冷える。

こういう家では、朝の始まりが少し重くなります

逆に、家の中が無理なく暖かい。足元が冷えにくい。洗面所へ行くのがつらくない。子どもが着替えやすい。家族が朝から不機嫌になりにくい。暖房を頑張らせすぎなくても、家の中が落ち着いている。

こういう家では、朝の始まりが変わります

一日の始まりが変わると、家族の雰囲気も変わります。

だから、暖かい家は、単に快適な家じゃありません。

家族の機嫌を守る家でもあると思っています。

暖房器具を頑張らせる家じゃなく、家そのものを整える

昔は、寒い家を暖房器具で無理やり暖めるような考え方も多かったと思います。

大きな暖房を入れる。各部屋で暖房を使う。寒いところは我慢する。リビングだけ暖かければよい。脱衣所や廊下は寒くても仕方ない。

そんな暮らし方もありました。

でも、これからの家づくりでは、暖房器具だけを頑張らせるんじゃなく、家そのものを整えることが大切です。

断熱、気密、窓、日射、間取り、空気の流れ、暖房の配置、家族の動線──これらを整えることで、無理なく暖かい家に近づいていきます。

家の性能が整っていないと、暖房を使っても熱が逃げてしまいます。

これは、穴の空いた服を着て、必死にカイロを貼っているようなものかもしれません。

まずは、家そのものを整える。

それが、信州の冬を考える家づくりでは大切だと思っています。

足元の暖かさは、安心感につながる

冬の家で大切なのは、空気の温度だけじゃありません。

足元の暖かさも、本当に大切です。

足元が冷えると、体全体が冷えます。足元が冷えると、動くのが億劫になります。足元が冷えると、家の中にいても落ち着きません。

反対に、足元が冷えにくい家は、安心感があります。

床に足を置いたとき、体が身構えない。朝、家の中を歩くのがつらくない。子どもが床に座っても安心できる。冬でも、家族が自然に動ける。

足元が暖かいというのは、単なる快適性じゃありません。

ここにいていい」 「この家の中では安心できる

──そういう感覚にもつながると思っています。

木の家を考えるときも、木の床の肌ざわりだけじゃなく、その床が冬にどう感じられるかまで見てほしいんです。

脱衣所、玄関、廊下まで暖かさを考える

冬の暖かさを考えるとき、リビングだけを見ない方がいいです。

リビングは暖かい。でも廊下が寒い。脱衣所が寒い。トイレが寒い。玄関が冷える。寝室が寒い。

こういう家では、温度差がストレスになります。

特に、脱衣所や浴室まわりは大切です。

服を脱ぐ場所が寒いと、体に負担がかかります。年齢を重ねるほど、この温度差は軽く見ない方がいいと思います。

また、玄関も大切です。

冬の朝、玄関が寒すぎると、外に出る前から気持ちが重くなります。

子どもが靴を履く。コートを着る。手袋を探す。荷物を持つ。車へ向かう。

その場所が冷え込みすぎると、毎朝の支度が少しつらくなります

暖かさは、リビングだけの話じゃありません。 家全体の暮らし方の話です。

日当たりと土地の配置も、冬の暖かさに関わります

冬の暖かさは、断熱材だけで決まるわけじゃありません。

土地の配置、建物の向き、窓の位置、日当たり、隣地との距離、駐車場の位置、玄関までの動線、雪や凍結の日の歩きやすさ──こうしたことも、冬の暮らしに関わります。

池原さんは、図面の上だけじゃなく、実際の土地で建物の配置を確認することの大切さも書いていました。

私も、これは本当に大切だと思います。

図面だけじゃ分からないことがあります。

隣の家との距離感。日差しの入り方。車の停めやすさ。玄関までの歩きやすさ。設備機器の位置。将来のメンテナンスのしやすさ。冬に雪が降ったときの動線。

信州の冬を考えるなら、家の中だけじゃなく、家の外から玄関に入るまでの暮らしも見たいんです。

暖かさは、室温だけじゃありません。 冬の日常全体の設計です。

木のぬくもりと、家の性能は両方大切です

木の家を考えるとき、私は、木のぬくもりと家の性能の両方を見てほしいと思っています。

木の香りが好き。柱や梁が好き。ひのきに惹かれる。真壁づくりに安心する。

これは、本当に大切な感覚です。

でも、その感覚だけで決めない方がいい

冬の朝に暖かいか。足元が冷えにくいか。脱衣所が寒すぎないか。窓際が冷えすぎないか。暖房計画に無理がないか。光熱費が極端に重くならないか。家族が冬も機嫌よく暮らせるか。

ここまで見てほしいんです。

木のぬくもりは、感覚の安心。 断熱や気密は、暮らしの安心。

どちらか一方じゃなく、両方が大切です。

サイエンスホームの外張り断熱は、奥寺さんに聞いてほしい

サイエンスホームには、外張り断熱という特徴があります。

外張り断熱については、専門的な話もあります。構造、断熱の考え方、家全体を包むという発想、室内の温度差、冬の体感、木の家との相性。

ここは、私が細かく説明するよりも、奥寺立佳さんに聞いてほしいところです。

奥寺さんは、建築士として、現場のこと、木の家のこと、性能のことを踏まえて話ができます。

そして、岩谷咲奈さんには、暮らしの感覚として聞いてほしいと思います。

数字としてどうか。体感としてどうか。信州の冬に、家族がどう暮らせるか。移住してきた人が、どこで不安を感じるか。

この両方を聞いてほしいんです。

家づくりは、数字だけでも、感覚だけでも足りません。

数字と体感の両方で考えることが大切です。

モデルハウスでは、木の香りだけじゃなく冬の体感を見てほしい

モデルハウスに行くと、まず木の香りを感じると思います。

ひのきの香り。柱や梁の存在感。木の床。空間の広がり。

そこを感じるのは、本当に大切です。

でも、信州で暮らすなら、もう一歩踏み込んでほしいんです。

冬はどんな体感になるのか。朝はどう感じるのか。足元はどうか。窓際はどうか。脱衣所はどうか。玄関はどうか。暖房はどう考えるのか。家全体の温度差はどうか。

モデルハウスでは、見た目だけじゃなく、暮らしの体感を想像してほしいと思います。

特に、冬に見られるなら、冬に見てほしいです。

信州の冬の家は、冬にこそ本当の力が見えます。

暖かい家は、望む人生を止めない家です

私は、暖かい家は、望む人生を止めない家だと思っています。

寒いから起きられない、寒いから動きたくない、寒いから家事がつらい、寒いから子どもが不機嫌になる、寒いから家の中で縮こまる──こういう日々が続くと、暮らしのエネルギーが下がっていきます

反対に、家が暖かいと、行動がしやすくなります。

朝、起きやすい。家事がしやすい。子どもが支度しやすい。夫婦の会話がしやすい。家の中で体が動く。外に出る気持ちも湧いてくる。

暖かい家は、ただ快適なだけじゃありません。 家族の行動力を支える家です。

そして、望む人生を日常の中で続けるための家です。

あなたは、信州の冬の朝をどんな気持ちで迎えたいですか

あなたは、信州の冬の朝をどんな気持ちで迎えたいでしょうか。

寒さに身構えながら、一日を始めたいでしょうか。 それとも、足元が安心できる家で、深呼吸しながら一日を始めたいでしょうか。

家族に「早くしなさい」と言い続ける朝にしたいでしょうか。 それとも、家そのものが家族の動き出しを助けてくれる朝にしたいでしょうか。

暖かさを考えることは、性能を考えることでもあります。

でも同時に、どんな朝を増やしたいのかを考えることでもあるんです。

冬の朝は、毎年来ます。

一日だけじゃありません。一週間だけでもありません。信州で暮らすなら、何度も何度も迎える朝です

だからこそ、冬の暖かさを、数字だけじゃなく、自分たちの日常として考えてほしいと思っています。

最後に、信州で木の家を考えている方へ

信州で木の家を建てるなら、木のぬくもりは大切にしてほしいです。

ひのきの香り。柱や梁のある空間。真壁づくり。木に囲まれる安心感。

それは、木の家ならではの魅力です。

でも、信州の冬を考えるなら、それだけじゃ足りません

断熱、気密、窓、日当たり、暖房、足元、脱衣所、玄関、土地の配置、冬の動線──ここまで含めて、家づくりを考えてほしいんです。

そして、最後にもう一度お伝えしたいことがあります。

暖かい家とは、温度が高い家だけじゃありません。

冬の朝、家族がご機嫌で起きられる家。体が身構えず、心がゆるむ家。信州の冬でも、望む人生を止めない家

そんな家を、私たちは一緒に考えていきたいと思っています。

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